かつての十二社通りは、多くの人が行き交い活気の溢れた通りでした。 これから数十年後、今進んでいる再開発が過去になる頃、この通りはどのような姿になっているでしょうか。
神田川に面した公園はどのような使われ方をしているでしょうか。 私たちは将来に渡って、多くの人に愛され、住み継がれる街をつくりたいと思っています。
新旧住民、若者からお年寄りまでが愛着と誇りの感じられるまちであってほしい。
その願いを込めて「世代をこえて喜ばれるまち」というまちづくりビジョンを掲げ再開発計画を進めています。
- せせらぎの聞こえる
テラス - 視線の抜ける
遊歩道 - 地域の名所となる
桜並木と水景 - 風景の記憶を
つなげるせせらぎ - 大人も子どもも
時間を忘れて水遊び
コミュニティの再生
「日常に会話が溢れる暮らしを楽しむ街」
地域を回遊する充実した歩行者優先道路空間により日常的なコミュニティを形成、住む街から暮らす街への転換を図ります。
賑わいと活気の再生
「歩いて楽しい身近で魅力的な賑わいのある街」
多様な世代が利用し、高齢者にも優しい身近な商業空間を、歩行者空間と一体的に形成することで、魅力的な賑わいを再生します。
豊かな環境の再生
「緑豊かで水と触れ合える安らぎのある街」
道路・広場、建物等の十分な緑化の中に、神田川の親水拠点や親水拠点に繋がる遊歩道に水のせせらぎが聞こえる、安らぎのある街を創出します。
「世代をこえて喜ばれるまち」にしていくために、ランドスケープ ( 広場や街路などの外部空間 ) では多くの人に「ここが私のまち」という思いを抱いてもらえるような、多様で豊かなコミュニケー ションを誘発する空間を計画しています。そんな 空間を実現するために、私たちはデザインのコンセプト「つながり創造」を掲げました。
ランドスケープではまず、この場所が潜在的に持つ様々な「つながり」を紡いでいきます。例えば、かつてこの地にあった風景や営みとのつながり、居住者同士や地域の方とのつながり、周辺地域や街とのつながり、あらゆる自然とのつながりなど。そして、それらの「つながり」が感じられる居場所を作っていきます。
- サイクリングの
途中に一息 - 木漏れ日で
読書タイム - 保育園のお迎え後に
ちょっと一息 - 気分を入れ替えて
カフェミーティング - 入居者同士で
お茶会
「つながり」を感じられる居場所をつくるために、この場所にかつてあった小さな路地や家のスケールを手がかりにします。例えば、かつて立っていた家の形がそのままテラスになるなど、街の持っていた距離感や密度を新しい計画でもつなげていきます。この手法を使い、程よい密度感のある小さな居場所をいくつもつくります。
「つながり」を感じる密度感とスケールを手に入れたたくさんの小さな居場所に、カフェテラスや 広場、親水空間などの異なる機能を与えます。これにより、地区一体が多様な「つながり」を感じられる場所となります。またそれぞれの居場所が相互に作用し合い、新たな「つながり」が生まれたり、「つながり」が連鎖していきます。
- 季節を感じられる
散策路 - パソコン開けば
アウトドアオフィス - カフェテラスとの
緩やかなつながり - 地域に開かれた
芝生広場 - 子どもの遊び回る
日常の風景